経験と勘を頼りに名人技をもって逸品を作り上げていきますが岩崎さんの場合は、ここに科学的根拠に裏打ちされた自信が加味されています。職人としてのスタートが遅かった分、サラリーマン時代に培った消費者感覚をふまえ、10年に一度の最高作品よりも岩崎のみ製作所から発せられる製品全てが100%の高品質を保ちお客様に届けられることを目標としています。そこには匠の気概というよりも、もの造りに真摯に取り組む職人魂がありました。
小売・卸業者の要望に応えながら現場で使用するエンドユーザーに確かな信用を得て行くには、硬度検査・組織検査・温度管理など材料学から研究しつくした上で固有の鋼の持てる力をいかに引き出すかを極めるまさに消費者の立場に立った製品造りから。「名人が鍛えたと言ってもお客様の満足が得られなければ意味がない。」とまっすぐ見据えた瞳の中に信念の炎が燃えています。
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