-神吉岩雄氏経済産業大臣認定- 一覧へ戻る 千代鶴三代に至る匠の職人道 国内の刃物業界や職人の世界で「千代鶴」の名を知らない人はいないであろう。千代鶴貞秀は播州三木が生んだ日本刃物界の王者である。明治、大正、昭和、平成と三代にわたって受け継がれた『匠の技』は現在も名実ともに他の追随を許さない。 この三代にわたる伝統の技で今もなお、鉋を造り続けているのが、伝統工芸士の「二代目千代鶴貞秀」こと神吉岩雄さんです。 昭和19三木生まれ。16歳の時、父の先代千代鶴貞秀に弟子入りし、平成2年二代目千代鶴貞秀を襲名しました。 平成10年に経済産業大臣認定伝統工芸士に認定され、現在に至るまで千代鶴の伝統を守り続けています。 千代鶴の名前は、先代が不世出の名工「千代鶴是秀」の門を何度もたたき、21歳で入門。昭和24年、是秀師から「千代鶴貞秀」の銘を受けたのが由来です。千代鶴貞秀としては二代目ですが、こういう経緯から三代にわたる伝統の技を守り続けているのです。 二代目千代鶴貞秀の鉋の鋼は特別なわけではありません。使用している鋼は刃物鋼(純炭素鋼)で一般的などこでも使われているものを使用しています。ですが、昔ながらの炭で焼き、鍛接・焼き入れに手間をかけ鋼に手を入れる事で、他では味わえないこだわりの逸品に仕上がるのです。職人の腕とカン、伝統の修練した技で鋼に精魂を込めて造る事で、切れ味・長切れの良さと永年の使用に耐える鉋を作り出しています。 受け継がれる 伝統の技 現在、62歳になる二代目千代鶴貞秀は刃物職人として円熟期を迎えており、先代の名に恥じぬ作品を数々造られています。 平成10年には北米芸術家団体「ABANA」の招きで、参加35ヶ国の内、アジアで唯一の海外特別ゲストの招待実演者として参加。アメリカ刃物鍛冶協会「ABS」の名誉会員としてその名を連ねることになり、国際的な場でも活動しています。 そして、これらの技術の保存と、千代鶴三代に渡る伝統の技を三代目に受け伝える為、弟子の育成にも日々尽力を注いでいます。 神吉岩雄氏の製品一覧を見る 岩崎氏|神吉氏|杉田氏|永尾氏|西口氏|福島氏 | 「職人」一覧へ戻る